レイクは高金利?カードローン審査と金利の意外な関係
カードローンを利用する時、何を基準にして選びますか?いろいろと気になるポイントはありますが、やはり重要なのは金利だと考える人が多いのではないでしょうか?
あともう1つ、審査が厳しいかどうかというのも軽視できないところですよね。いくら金利条件が良くても、審査に通らなければお金を借りることはできません。
実はこのカードローンの金利と審査の厳しさというのは全くの無関係ではありません。
ここでは人気のカードローン業者レイクを例に挙げて、カードローン審査と金利の関係について解説していきます。
意外と知らない金利の2つの役割
そもそも意外と知られていないことですが、カードローンの金利には2つの役割があります。
- カードローン会社の利益
- 貸し倒れに対するリスクヘッジ
カードローンに限らず、融資というサービスは貸したお金がただそのまま帰ってくるだけでは業者側に全く利益がありません。金利を取ることで初めてそこに利益が産まれるのです。
業者が恐れる貸し倒れのリスク
もう1つの金利の重要な役割が、万が一の貸し倒れに対するリスクヘッジです。
カードローンのような個人向けの融資サービスでは、保証人や担保といった利用者本人が借金を返せなくなった時の保証システムは基本的にはありません。
代わりとなるのが保証会社ですが、本人が支払いをしなくなったからと言ってすぐさまそちらから支払い残高が振り込まれるというわけでもないのです。
つまり、利用者本人が借りたお金を返せなくなってしまうという事態は、カードローン業者にとっては丸々損失を被ってしまうことを意味します。
その損失を少しでも補てんするためにも、金利というシステムは必要不可欠なものなのです。
支払期間で金利が変わるわけ
金利は基本的に年率で表記されていますが、実際には日割りで換算され、支払い残高に対して日々加算されていきます。したがって支払い期間が長くなればなるほど支払う利息の金額は高額になっていくようにできているのです。
同じ金額の借り入れでも、3か月で完済した人と、1年かけて支払い終えた人では最終的な総支払額に思いがけず差が出てくるのはこのためです。
ではなぜ支払い期間が長い人ほど高い利息を払うようになっているのでしょうか?そこには金利の持つリスクヘッジとしての役割が大きく関係してきます。
業者側からすると、毎月の支払額が大きく短期間で返済可能な人に比べれば、同じ金額でも2倍3倍と時間をかけて支払っていく人の方が返済能力が低く、貸し倒れのリスクは高いと評価されます。
そのため、少しでも万が一の損失を軽減するために支払い期間が長いほど利息がかかるシステムになっているのです。
金利が低いと審査は厳しくなる?
金利とカードローン審査の関係において、原則としては金利の低いカードローンほど審査は厳しくなるという考え方が成り立ちます。
カードローンの審査の最大の目的は、その人の返済能力をチェックすることです。
審査が厳しいカードローンというのは、それだけ返済能力の評価が厳しくなっているということになります。逆に審査が甘いカードローンは返済能力に対する評価基準が比較的易しく設定されているということです。
そう考えると、審査の厳しいカードローンほど貸し倒れのリスクは低いと言うことができるでしょう。
繰り返しになりますが、カードローンの金利の役割の1つは貸し倒れに対するリスクヘッジですから、リスクが低ければそれだけ金利を低く設定することもできるというわけです。
審査の厳しさは銀行>消費者金融
カードローンの審査に関する噂として、『消費者金融よりも銀行の方が審査が厳しい』という話を耳にすることがあります。
ただその一方で、金利を見てみるとたいていの場合は消費者金融よりも銀行カードローンの方が低く設定されていることがほとんどですよね。
つまり、ここにもまた金利の低いカードローンほど審査が厳しいという理論が成り立っていると言えます。
ただしこれはあくまでも傾向であり、100%銀行カードローンの方が審査が厳しいというわけではないので、先入観にとらわれすぎないように注意してください。
銀行なのにレイクは高金利?
それではここまでの話を踏まえてレイクの金利を見てみましょう。
借入限度額 | 金利 | ||
---|---|---|---|
1万円以上100万円未満 | 15.0%~18.0% | ||
100万円以上200万円以下 | 12.0%~15.0% | ||
200万円以上300万円以下 | 9.0%~15.0% | ||
300万円以上400万円以下 | 7.0% | 400万円以上500万円以下 | 4.5% |
レイクの基本的な金利設定は以上のようになっています。これは株式会社新生銀行という銀行のカードローンとしてはやや高めの水準と言えるでしょう。
銀行カードローンは上にも述べたとおり比較的金利設定が低めで、最大金利にしてだいたい15%前後というところがほとんどです。
それに比べると、レイクの最大金利は18.0%と、どちらかというと消費者金融の水準に近くなっています。
元消費者金融だから審査が甘い?
しかしレイクの金利が銀行カードローンとしては高めなのには、きちんと理由があります。
ご存知の方も多いかとは思いますが、レイクはもともとは消費者金融レイクでした。株式会社新生銀行のカードローン『レイク』となったのは2011年で、本当にごく最近のことです。
(⇒レイクでお金を借りると起きるリスクとは)
つまりレイクの金利は消費者金融時代のものをほぼそのまま引き継いでいるということになります。そしてそれは、審査の厳しさにも同じことが言えます。
消費者金融から銀行へ…その理由
ちなみになぜレイクは消費者金融から株式会社新生銀行カードローンへと、わざわざ転向したのでしょうか?
その最大の理由ともいえるのが、2010年に完全施行となった改正貸金業法、中でも総量規制の導入です。
総量規制とは、個人の借り入れ総額をその人の年収の3分の1までと制限する取決めです。これが導入されたことによって、消費者金融では個人への貸付けをそれまでと比べると大幅に制限されるようになりました。
しかしこの総量規制を含む貸金業法という法律は、あくまで消費者金融のような貸金専業者のみに効力を発揮するもので、銀行が取り扱う銀行カードローンはその対象とはなりません。
つまりレイクは銀行カードローンとなることで総量規制の制限から抜け出すことに成功したのです。
カードローン審査と金利の関係
最後にカードローンの審査と金利の関係について、ここまで解説してきたことをまとめておきましょう。
- 金利には業者の利益と貸し倒れのリスクヘッジという2つの役割がある
- 支払い期間が短いほど金利が安く済むのは貸し倒れのリスクが低いから
- 低金利なカードローンほど審査が厳しい傾向がある
レイクのカードローンは一見、銀行カードローンとしては高金利かな?と思うかもしれませんが、理由を知ればそれも納得がいきますよね。
むしろ、銀行カードローンの安心感と消費者金融の利便性を併せ持つおすすめカードローンの1つであるとも言えます。
審査と金利の関係を正しく理解することで、カードローン選びはもっと的確に、しかもラクにできるようになるのです。
【参考ページはこちら】
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